環境
- ハードウェア: DL20 Gen9
- RAIDコントローラ: B140i
- RAID構成: RAID1
- ディスク: 4TB SATA x2本
- OS: CentOS7.9
- ドライバの入手・USBへの書き込み作業環境: Windows10
デバイスドライバの準備
デバイスドライバを入れないと、RAID構成を認識してくれないので、ドライバを準備する必要がある。
デバイスドライバの入手
- HPEサポートセンター へ
- ドキュメントおよびソフトウェアの「ナレッジベース」を開く
- 上部にある「ドキュメントおよびソフトウェア」を選択して、RAIDコントローラ名の「b140i」で検索
- 左側のボックスで、「Red Hat Enterprise Linux 7 Server」、「ドライバディスケット」をチェックして、絞り込む
- 製品名に「64-bit」とあるもの(任意)を選択
- ファイル名からインストールするOSバージョンに適したファイルをダウンロードする ※該当のバージョンでなければ、「改訂履歴」から対応するバージョンを探せる。
今回は、CentOS7.9なので、ファイル名に「7u8」が入っている以下をダウンロードしました。 hpdsa-1.2.10-179.rhel7u8.x86_64.dd.gz
USBへの書き込み
ドライバのイメージをUSBメモリに書き込むために「DD for Windows」を使用しました。上記リンク先で、旧バージョン:Ver.0.9.9.8をダウンロード後、任意の場所に解凍しておきます。
- USBキーを挿す
- (フォーマットされていなければ)右クリック→ディスクをフォーマットを選択して、フォーマットする。設定はデフォルトのままで。
- DD for WindowsのDDWin.exeを右クリック→「管理者として実行」で起動する
- 「ファイルを選択」から、入手したファイルを指定する。ここでは、hpdsa-1.2.10-179.rhel7u8.x86_64.dd.gz
- 「<<書込<<」を押して、USBに書き込む。
- 終わったら、USBを抜く
デバイスドライバの組み込み
外付けDVDドライブとISO (DVD)でOSのインストールを行っています。
- サーバを起動する
- POST画面で「F11」をクリックし、ブートメニューを表示。ISOのあるブート先を選択する。
- OSインストールのメニュー画面で、「Install CentOS7」を選択後、「e」と入力する。
- 編集画面で、quiteの後ろに、スペースをあけて「inst.dd modprobe.blacklist=ahci」を追加する。画面の指示に従って、Ctrl+xを押して開始する。
- 「Driver disk device selection」画面が表示されたら、USBキーを挿入し、「r」を入力してEnterし、再スキャンする。
- 新しくUSBデバイスが認識されるので、それを選択する。
- 選択後、USBに書き込んだrpmファイルが見えるので、それを選択する。
- 「DD: Extracting: kmod-hpdsa」と表示されればOK。「c」を入力して続行する。
- 「[ OK ] Started Driver Update Disk UI on ttyl 」のように出力され、OSのインストールが再開されたら、USBキーを抜く。
- OSのインストール画面が表示されるので、OSのインストールを行う。
OSインストール
基本、自分の好きなように。ここでは、パーティション構成、ネットワークとホストについてだけ書く。
パーティション構成
手動でパーティションを構成し、以下のようにしました。
マウントポイント | 容量 | ファイルシステム |
---|---|---|
/boot/efi | 256 MiB | EFI |
/boot(※1) | 1024 MiB | xfs |
swap | 8192 MiB | swap |
/home | 10 GiB | xfs |
/ | 残りすべて | xfs |
(※1) 「/」のサイズが2TiBを超えて、かつ起動にU(EFI)を使用する場合は、/bootパーティションを別途作成する必要がある。
ネットワークとホスト名
- NIC2枚ありましたが、両方ともここで設定した。
- ルーティングもここで追加しておいた。
iLOの設定
- POST画面で「F10」を押して「Intelligent Provisioning」を起動
- その後、iLO Settingsに進む
- ネットワーク設定では、以下を設定
- Administratorユーザーのパスワードを変更する
以上